こんにちは、皆様お元気ですか?暑くなってきましたねー!
3s且ミ長の橘です
夏が近づいてくると、湿気も高くなり、こんなときはJAZZ
のライブでも出かけてビール飲みながらスカッとしたいところですが、
そういえば先日JAZZ界のレジェンドがお亡くなりになられましたよね。
2月9日、79歳で世を去ったJAZZの巨人、チック・コリアさんです。
訃報に接すると、あれだけエネリギッシュに多作だった方でも、死んでしまえば
もう1枚もレコーデイング・制作できなくなるんだよなあと思うと生前のチック・コリア
さんの各時代の偉大な功績が偲ばれ、あらためて各時代のチックさんのCDを
聴きなおしています。
その中でも『リターン・トゥー・フォーエバー』はまさしくJAZZを超えて有史以来
全ての音楽・音源の中でも有数の傑作であり、若いころ『リターン・トゥー・フォーエバー』
を寝しなにかけてそのまま寝入り、オートリバースにしてあるので、朝起きたらそのまま
曲が耳に入り、さわやかな朝を迎え、快適な気分で通学・通勤にでかけたことも幾度
となくありました。
また私は実は生のチック・コリアさんに会ったことがあります。1985年か86年、季節は
春か夏か定かでは無いのですが富山市の某所(どこか、芝生のある運動公園の野外特設
ライブ会場で)当時のチック・コリア・エレクトリックバンドのライブが行われ、当時
高2か高3だった私は高校のクラスメイトに誘われ(そのクラスメイトの親戚にJAZZの
メチャ詳しい、自分でスタジオも持ってるお兄さんがいた)、クラスメイトのお母さんの
車で送ってもらい、高岡からライブを観にいったのです。
そのときの私はJAZZと云えばマイルス・デイビスや渡辺貞夫の1枚くらいしか聴いたこと
がなく、全くの門外漢だったわけですが、会場の盛り上がりや暑さも手伝って、どんどん
エレクトリックバンドの醸し出すSoundやGrooveに引き込まれていきました。
気がつくと会場が皆総立ちで、私も他の観客も自然に体が動き始め、汗だくになって踊って
おりました。
バンドの方もエキサイトしてきて、チック始めとしてバンド奏者もステージから芝生の方に
降りてきて、ノリノリで演奏し、会場が一つの熱いノリで一体化したと思ったその次の
瞬間、チックは踊っていた私の目の前まで分け入ってキーボードの鍵盤を叩きながら、
私の踊りを眺めていました。
私はただの一介の地方の高校生ですので、誰に恥じることもなく無心に踊っていたわけ
ですが、チックはさすがスーパースターらしく余裕シャクシャクながらなおかつ鬼のような
形相で、踊る私をこれみよがしに鍵盤叩きながらジッと凝視しました。瞬間私はチックと
目がバッチリ合って、胸がドキンとしましたが、萎縮することなく踊り続けていました
その瞬間チックは鬼のような形相を緩めて、確かにニッコリと笑みをもらして、また
ステージの方へ戻っていきました。
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後年チックが観客や新人ミュージシャンをライブ中にステージに飛び入りさせたり
する演出を行っていたことは、上原ひろみさんの回想話などで知りましたが、それにしても
あれだけのスーパースターがわざわざ私の前に来て、眼光鋭く私を凝視していたこと----
あれは今考えても何だったのだろうと思います。
もしかして『お前もJAZZをやれ!』とでも言いたかったのか---
(しかし私はその後JAZZではなくR&Bやブルースフリークになっていくのですが--)
本人が亡くなられた今現在、真実を知ることはできませんが、私は今でもあの時の
チックの表情をはっきり脳裏に思い出すことができます。
ボーッとした性格の私はその意味も読み取る事無く、せっかくのチック・コリアさんの
発するメッセージ(みたいなもの)もフイにしてしまったのかもしれない
あれから30余年が過ぎ(人生52年間生きてきた私は)心の奥のどこかでこのことを
しまいこんでこれからも生きていくのでしょう。
2021年06月13日
リターン・トゥー・フォーエバー 〜チック・コリアさんの思い出〜
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posted by 3s at 14:04
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| 青い熊の心情
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