2021年09月20日

One day 〜夕闇のコンシュルジュ〜

こんにちは、3s代表の橘です
もう秋ですね。よく晴れた青空を見ていると何とも澄み切った気持ちになり、こんな晴天が
ずっと続けばいいのにと思ってしまいますが、皆様おかわりありませんか?
このコロナの状況で帰郷に旅立った人を思えば、今は故郷でどうしているのか、数年前の
別れのシーンばかりが思われてきます。

約10年前の9月20日、富山きときと空港から旅立った、友達の知り合い(パキスタン人)
を見送るため4F展望台デッキに立った私は大きな夕陽に包まれていました。
知り合いがタラップを登っていくのが見えます。
赤く反射する夕焼けに心奪われながらももう数分で機上の人になろうとしているパキスタン人の
さっきまでのにこやかな笑顔を脳裏で反芻していました。
 とうとう地上を離陸し、夕陽をバックに空へと上昇していく飛行機を見つめながら、私は
彼(パキスタン人)も今頃望郷の念に駆られていることだろうとジーンときていました。
 しばらくジーンとしながら、(明日からもまたいつも通りの生活が始まるのだろう)
となんとなく思っていると、後ろから
 「アテンション・プリーズ」
何か声が聞こえたような気がしました。気が付くと辺りは薄暮に包まれて、周りの人が
誰なのかさえよくわかりませんでした。
 周りの人たちが出口らしきところに進んでいくのが見え、私もそれに従い歩いていくと
ある女性が薄暮の中からニッコリ微笑みかけてきました
 たぶん空港の職員の女性なのでしょうか  「こちらです」
 夕闇の中でもしっかりと見えるように案内してくれます。
 気が付くと階段を下りてパーッと明るい開けた空間に出ました。途端にひんやりとした
涼しい気持ちに襲われました。
 案内の女性の方は知らないうちに姿を消していました
 さっきまでの薄暮の薄暗さと今の明るい空港正面の華やかさの対比(コントラスト)を
感じながら、今日という1日が終わっていくのを感じました。
 One day= One fine day= One small day !
心でそうつぶやきながら、車でゆるゆると帰路に着きました
 さっきまでの空港の女性の笑顔と振る舞いを想い出しながら…
 
counter: | posted by 3s at 19:27 | TrackBack(0) | 青い熊の心情
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